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倉庫ピッキングの種類と「ピッキング料」と「出庫料」は一緒?何が違うのか解説

こんにちは!
物流や倉庫業務に関わっていると、「ピッキング」「出庫」など、似たような言葉が出てきますが、その内容や費用の違いについてしっかり理解できているでしょうか?
今回は、ピッキング作業の種類と、それにかかわる費用の考え方について、わかりやすくご紹介します。
ピッキングには、いろいろなやり方があり
倉庫でのピッキング作業といっても、状況や商品数、業務の規模によって適した方法が異なります。ここでは代表的な3つの方法をご紹介します。
◆ オーダー単位で拾い集める方法(シングルピッキング)
注文ごとに、必要な商品を1つずつ取りに行く、もっとも基本的なやり方です。
「摘み取り方式」や「オーダーピック」と呼ばれることもあり、構造がシンプルなため作業者が慣れるまでの時間が短く、ミスも起きにくいという利点があります。
ただし、注文が増えてくるとオーダー分、倉庫内を何度も往復することになり、効率が落ちるケースもあります。
◆ 一括で集めて、あとで分ける方法(トータルピッキング)
複数の注文の商品をまとめて倉庫内から取り出し、あとで仕分け場所にてそれぞれの注文ごとに仕分けを行う方法です。
「種まき方式」「バッチピッキング」とも呼ばれ、移動回数を減らすことができるため、歩行距離の削減に効果的です。
一方で、仕分けの工程が増えるため、その分の注意や仕分け場所も必要になります。
◆ ピックと仕分けを同時進行で行う方法(マルチオーダーピッキング)
商品をまとめて集めながら、最初から注文ごとに分けて作業するスタイルです。
作業効率が高く、あとから仕分けをしなくて済むのが大きなメリットですが、ピッキングと仕分けを同時に進めるぶん、注意力が求められます。
箱やコンテナへの入れ間違いなど、ヒューマンエラーが起きやすい点は要注意です。
「ピッキング料」と「出庫料」は、同じようで実は違います
業界では混同されがちな「ピッキング料」と「出庫料」。
ですが、私たちの倉庫では 基本的にこの2つは別物として考えています。
それぞれの意味を簡単にまとめると、こうなります。
■ ピッキング料
倉庫内で商品を選び、取り出す作業に対する料金です。
作業内容 | 相場(目安) | 補足 |
---|---|---|
単品ピッキング(軽作業) | 10〜50円/点 | 倉庫内で棚から商品を1点ずつ取り出す作業 |
複数点ピッキング(セット組) | 30〜100円/セット | セット品の組み合わせや袋詰めなどが含まれる |
重量物・大型品 | 100〜300円/点 | フォークリフトや2人作業が必要なケース |
単純ピッキング(時間単価) | 1,500〜2,500円/時間 | 作業員1人の時間単価で計算されることもある |
特に重量物など、扱いが大変なものについては人手や時間がかかるため、費用が高くなる傾向があります。

■ 出庫料
商品の出荷全体にかかる料金で、ピッキングに加え、検品、伝票処理、梱包、積み込みなどを含むことが多いです。パレット出庫ですと、フォークリフトになりますので、500~1,500円/パレットかかってくるイメージです。

ただし、取り扱う品物や契約内容によっては、ピッキング料が出庫料に含まれるケースもあり、一律ではなく、内容に応じて変わるのが現実です。
お見積りの際には、どの作業がどの料金に該当するのか、しっかり確認されることをおすすめします。
まとめ
ピッキングとひと口に言っても、その方法は様々。そして、作業ごとに発生する費用も、内容によって分かれています。
「なんとなくの理解」で済ませてしまうと、コスト管理や委託先とのやり取りで困ることも…。
現場の状況に合ったピッキング方法を選び、費用の考え方を整理しておきましょう!
弊社では、下記のような作業も可能です
・80㎏の重たいものをピッキング
・大型機械の入出庫
お気軽にお問い合わせください。